悲願の初タイトル。伊藤沙恵先生。自身の型を貫く異色の受け。

伊藤沙恵女流四段は東京都武蔵野市のご出身です。

将棋を覚えたのは5歳ごろ。お父様が5歳上のお兄様に教え、そのお兄様から将棋を教わります。

だと思います。お兄様が将棋を習うところにいっしょについていかれたりして、将棋をどんどんと好きになられていきます。

はい。
伊藤沙恵女流四段が将棋をはじめたのも、屋敷伸之九段の弟子となったのも、いずれも伊藤沙恵女流四段のお兄様を追ってのことです。
・・・お兄様とも本当に仲が良いですよね。

そうですね！
最初お兄様が奨励会に入る際に、師匠として「絶対に屋敷伸之九段がいい」とおっしゃっていたそうです。
指導対局のときに、屋敷伸之九段が、お兄様に温かいお言葉をかけられたのがきっかけとのお話でした。

はい。そのころから、西山朋佳女王・女流名人・女流王将、加藤桃子女流三段や、香川愛生女流四段との縁つづいていらっしゃいます。

伊藤沙恵女流四段が入会された当時。女性の奨励会員が1人の時期でもあり、そういうった苦労もあられたと思います。

ですが、さきに奨励会に入会されたお兄様は、夢やぶれて退会されてしまいます。

上田初美女流四段もおっしゃられている様に、幼馴染からプロになれるのはほんのひと握り。本当に厳しい世界です。

伊藤沙恵女流四段は、奨励会1級のタイミングで女流棋士に転向されます。ここからがまさに快進撃。女流棋士になった初年度からタイトル挑戦。女流名人戦リーグ入り。その後も毎年の様にタイトル戦に登場されます。

ですが・・・。タイトル奪取にはあと1歩届きません。
タイトルホルダーとして立ちはだかる里見香奈白玲・清麗・女流王座・女流王位・倉敷藤花。タイトル挑戦は8回も弾き飛ばされてしまいます。

そしてむかえた通算9度目のタイトル戦。

女流名人にて伊藤沙恵女流四段はタイトル奪取。ついに悲願を達成をされます！

おっしゃるとおりですね。
こちらの動画は、伊藤沙恵女流四段が初タイトルを取られる前の動画ですが、あらためて見返すと、感動もひとしおです。

その後もタイトル戦に数々登場され、女流四段にもスピード昇進。女流三段から女流四段は130勝が必要ですが、これを4年弱で達成されます。このスピードは驚異としか言いようがありません。

今後の活躍が本当に楽しみですね！