積み上げる。高野智史先生。崩れない強さ。棋風と魅力。まとめ

高野智史六段は埼玉県富士見市のご出身です。

5歳のころ、お父様に教わり将棋を覚えます。小学校でも将棋を指しますが、「もっと強い奴と戦いたい！」と小5から通い始めた近所の将棋教室でさらに腕をみがかれます。

小5で将棋教室に入られた頃、高野智史六段の棋力はアマチュア初段ほど。同じく埼玉県出身の佐々木勇気八段六段が将棋教室に入られた当時は、棋士となることを期待されていたわけではありませんでした。

おっしゃるとおりです。
しかし、高野智史六段は研修会にはいる中1の春前後から、急激に強くなられます。研修会の入会目安となる棋力はアマチュア二段前後。そこから、秋には元アマ名人の方に勝利されるほど強くなられました。アマ名人を取るための棋力の目安はアマチュア六段と言われていますので、半年で4つほど段位をあげたと言えます。

急激につよくなられた高野智史六段は、半年で研修会を卒業。木村一基九段に入会されます。

ただ、奨励会に入会された当初、高野智史六段は「絶対に棋士になる！」という強い気持ちを持っていたわけではなかったとご本人が後に語られていらっしゃいます。
・・・とはいえ、木村一基九段九段六段との間に少しズレがありますので、真実はわかりません（笑）。

いずれにしても、奨励会に入会されてからは、師匠である木村一基九段の研究会にて腕を磨き、昇級・昇段をかさねていきます。

棋士1本で行くのか、それとも大学にいきながら棋士を目指すのか。高野智史六段は学業が優秀だったことも有り、大学にいきながら奨励会に通い続けます。

はい。
絶対に棋士になると決められたのは奨励会三段リーグに進んだ大学2年のとき。・・・というよりも大学2年のうちに、奨励会三段リーグに参加できなければ棋士はあきらめようと思っていたそうです。

奨励会二段で三年足踏みしていたので少し棋士になることをあきらめかけていたのかもしれません。その時期に、師匠の木村一基九段六段と同じく埼玉県在住の金井恒太六段、黒沢怜生六段に声をかけて発足した研究会を経て成績が復活し、大学4年のときに三段リーグを突破。棋士となられます。

2019年には、高野智史六段は新人王戦で優勝されます。新人王となると、タイトルホルダーと記念対局が行われるのですが、この年王位となられたのは師匠。木村一基九段。最高の晴れ舞台で師弟対決が行われました。

わたしもそう思います！
「香落ちで勝つ！と息巻いて負けた。」と木村一基九段六段としては、木村一基九段の初タイトル獲得は大きな刺激になられた様で、安定して成績を残されていらっしゃいます。これからタイトル戦線に出てこられることを期待せずにはいられませんね！