封じ手とは？タイミング・勝敗への影響などわかりやすく解説

2日かけて指される対局で、1日目の終わりの手番の対局者が次の手を書いて、立会人にわたすことです。

どう書くか。書いた紙はどうなるか。・・・気になりませんか？

おまかせください！

2日かけて戦う対局(以下2日制)では、1日目最後に
手番となったプレイヤーが次に指す手を紙に書いて
立会人に渡します。

これが封じ手です！

封じ手に従って、2日目の対局は続けられます。

両対局者の持ち時間を、
できるだけ平等するための工夫のひとつです。

ちなみに、封じ手がなかった場合は、
1日目終了時に手番になったプレイヤーが
2日目の朝まで持ち時間を使わずに
次に指す手を考え続けられることになります。

2日制の対局は、以下の流れで行われます。

1日目の最後に封じ手が行われ、
2日目の朝に封じ手を開封して対局が再開します。

みていきましょう！

封じ手は以下の様なルールで書かれます。

日本将棋連盟ではチャリティを行っており、
そちらで出品されることもある様です。

『将棋世界』2008年2月号で、羽生善治九段・佐藤康光九段・森内俊之九段・谷川浩司十七世名人・渡辺明九段・藤井猛九段の6人に封じ手についての戦略や駆け引きについて書かれています。

2021年は2日制度のタイトル戦が18戦おこなわれました。
その18戦。封じ手を含めた勝敗結果をまとめました！

封じ手を行ったプレイヤーの勝率は8勝10敗。44.4%です。

勝敗をわける要素はほかにもたくさんあるので、封じ手を行った棋士が有利なのか不利なのか。

判断を行うにはデータはまだまだ足りません。引き続きチェックしていきます！

1通だけだと紛失の恐れがあるからだと思われます。
なお、一般的には1通を立会人に渡し、
もう1通を対局がおこなれれる宿の金庫に保管します。

鋭いです！

昔はたしかに記号で書かれていました。
しかし、記号では書き間違いも起こるので、
現在のカタチに落ち着きました。

将棋では2022年現在、1日で終わったことはありませんが、
囲碁では2日制のタイトル戦が1日で終わった事例もあります。

この場合封じ手は・・・使われません。

ありがとうございます！封じ手。わたしも欲しいです・・・。オークション落札できないかな。