
将棋ででてくる、「Z」ってなに?
終盤にでてくるものだよね。



「Z」は、「絶対(Zettai)つまない」の頭文字です!「Z」と必至の組み合わせで必勝となります。
ということで本記事で「Z」と必至の組み合わせが必勝な理由と具体例についてバッチリまとめました。これで、終盤を観るのがもっと楽しくなるはずです!



「Z」!面白そう。もっと知っていたほうが楽しいよね。くわしく教えて!



おまかせください!
- 「Z」とはなにかがバッチリわかります!
- 「Z」の具体例もわかります!
- 将棋を観るのがもっと楽しくなります!!
それでは始めていきましょう!
「Z」の基本



まずは、「Z」の基本的な考え方がしりたいな!



おまかせください!
将棋は対局相手より1手でもはやく王を取れれば勝ちというゲームです。



そうね。



いちばんいいのは、対局相手の王を詰みにすることですが、そのつぎにいいのは必至とすることです。





以前おしえてもらったこの記事のおはなしだね。



はい!
必至の状態から逆転するには、相手の王を詰みとするしかありませんというお話でした。つまり、必至+詰みがないという状態であれば勝ちです。



わかってきた!
だから、「Z」をつくって必至をかける形にするのを目指すってことか。



そのとおりです!
では、つぎから具体的にみていきましょう。
持ち駒に関係ない「Z」



いちばんわかりやすいのは、相手にどんな持ち駒があっても、「Z」。ぜったいに詰まない形となっている例です。
・そもそも1手で王手がかからない形
・王手の後の手がない形
2つ見ていきます。



ふむふむ。
そもそも1手で王手がかからない形



「そもそも1手で王手がかからない形」の代表例は穴熊です。









たしかに。穴熊が完成していれば、対局相手は1手では絶対に王手がかけられないよね。
王手の後の手がない形



ではつぎに王手の後の手がない形をみていきましょう。
たとえば、美濃囲いが完成しており、対局相手の攻めゴマがせまっていない場合。





王手だけならば、「1の八」「3の九」からや、場合によっては「3の六」や「1の六」に桂馬を打てばできるね。



そのとおりです。
対局相手の攻めゴマがせまっていない場合には、王手の後の手がないので、「Z」となります。
持ち駒に関係する「Z」



では持ち駒に関係する「Z」をみていきましょう。
今回も美濃囲いを例に考えます。





えっ?「王手の後の手がない形」なんじゃないの?



はい。ただし、
・対局相手の角がこちらの王の筋にある
・対局相手が金か飛車を持っている
という2つ条件を追加します。この場合は対局相手に桂馬だけは持たれてはいけません。
参考:日本将棋連盟



あ!美濃囲いのときに教えてもらったやつだね。



そのとおりです!
つまり、「桂馬」を対局相手に持たれなければ「Z」。持たれたら「Z」ではない。という持ち駒に関係する「Z」の状態になります。



なるほど。
棋士・女流棋士の先生たちの対局だと、これがもっと複雑になってくるってことなのかな。



おっしゃるとおりです。
「Z」なのか、そうではないのか。最終盤では棋士・女流棋士の先生たちは念入りに読みを入れています!
まとめ





「Z」。今回の記事でちゃんと理解できたよ!
終盤の将棋の見かた。たのしみ方がより増えたと思う!



ありがとうございます。「Z」を意識されると、取られていいコマ。だめなコマ。そんな展開も見えてきて、いままで以上に終盤をみるのが楽しくなっていると思います!
今後も「Z」について、追記していきます。「Z」について、あなたの「ココが知りたい。」「こんな話もあるよ!」をコメント欄にて、ぜひお知らせください。
最後まで読んでいただき有難うございました!
\ 楽しい記事がいっぱい! /