「詰み」。「受けなし」。「必至」。「詰めろ」。王手。
よく出てくるけれど、それぞれの言葉の違い。わたしよくわかっていないのよね。
たしかにわかりにくいですよね。
将棋観戦をしていてよく出てくる言葉たちですが、危険度がピンときにくい方も多いのではないでしょうか。・・・と思いまして、本記事で「詰み」。「受けなし」。「必至」。「詰めろ」。「王手」。それぞれの言葉の違い。意味をバッチリまとめました。これで、終盤を観るのがもっと楽しくなるはずです!
「詰み」。「受けなし」。「必至」。「詰めろ」。「王手」。わかっていると絶対楽しいよね。くわしく教えて!
おまかせください!
- 「詰み」。「受けなし」。「必至」。「詰めろ」。「王手」。とはなにかがバッチリわかります!
- 「詰み」。「受けなし」。「必至」。「詰めろ」。「王手」。の危険度もわかります!
- 将棋を観るのがもっと楽しくなります!!
それでは始めていきましょう!
「詰み」「必至」「詰めろ」「王手」とは
あらためて。「詰み」。「必至」。「詰めろ」。「王手」。それぞれの意味をおしえて!
はい。
まず、以下の様にまとめました。
No. | 名前 | 読み | 危険度 | 意味 |
---|---|---|---|---|
1 | 詰み | つみ | 無限大 | 王手を連続し、最終的に相手の王を取れる |
2 | 必至 | ひっし | 100 | 王手ではないが、つぎに詰みがある。しかも、相手に詰めろを回避する手段もない |
3 | 詰めろ | つめろ | 10 | 王手ではないが、相手が受けなければつぎに詰みがある |
4 | 王手 | おうて | 1 | つぎに相手の王を取れる |
危険度がぜんぜん違うんだね。あと、「受けなし」っていう言葉もあるよね。「必至」とどう違うの?
鋭い質問ですね!
「受けなし」は、相手の攻撃を防ぐ手段がない状態です。例えば、この筋を次に飛車に突破される。でも防ぐ手はない。
などといった場合「受けなし」と言われますし、もちろん「必至」も「受けなし」の一部です。
そっか、なるほど!「必至」は「受けなし」のパターンの1つってことだね。
おっしゃるとおりです!
受けなし(うけなし)の語もそれに類似した意味で、終盤で玉についていう場合は、狭義には必至のことを指すが、広義には受けても一手一手で寄せられて受け切れず最終的に必至に至る形も含めていう。ただ、受けなしの語は終盤のみならず中盤で玉を直接攻めるような攻めでなくても用いられ、例えばある筋の突破が受からない場合、「○筋は受けなし」のようにいう。局面の一部だけに着目して「部分的に受けなし」という表現もよく用いられる。
引用元:wikipedia
「詰み」「王手」徹底解説
では、つぎに「詰み」と「王手」についてくわしく見ていきましょう!
うんうん!
王手
まず「王手」です。
対局相手の王をつぎに取れる状態になっていれば「王手」です。
そうね。これはわかるよ。
詰み
つぎに「詰み」です。
「王手」の状態から、対局相手の王がどこに逃げても、つぎに取れる状態であれば「詰み」となります。
・・・ちょっとわからなくなってきた。
3手先に相手の王を絶対に取れる状態になっていれば「詰み」ってこと?
日本将棋連盟のページを見るかぎり、将子ちゃんのいうとおりです。
ただ、解説の方が「詰み」とおっしゃる場合には、対局相手がどんな手を指したとしても、連続王手をつづけて最終的に対局相手の王を取れる状態になっていることを言っている場合が多いです。
参考記事:日本将棋連盟
つまり・・・。
1. 連続王手ができる
2. 3手先か5手先か7手先かはわからないけれど、相手の王を絶対取れる
という状態が「詰み」なのかな?
おっしゃるとおりです。本記事ではこの状態を「詰み」とします。
「詰み」を読みきったプレイヤーが勝利となります。
先手:3六飛車(1手目)→後手:2五王(2手目)→先手:2六銀(3手目)
上の図の例ですと、このあと4手目に後手がなにをやっても5手目で先手が後手の王を取れます。つまり5手先に相手の王を絶対に取れる状態です。
「必至」「詰めろ」徹底解説
詰めろ
では次に「詰めろ」です。
「王手」にはなっていないものの、相手が受けなければ次の手で「詰み」になっていれば「詰めろ」となります。
次に「詰み」。リーチってことだね。
はい。ただ、「詰めろ」をかけられた側も、正しく対応できれば「詰めろ」状態を解除することはできます。
必至
最後に「必至」です。
「王手」にはなっていないものの、次の手で「詰み」になっており、しかもそれを防ぐ手段がないときに「必至」となります。
「詰めろ」の場合には、次の「詰み」を防ぐ手段があるけれど「必至」の場合には次の「詰み」を防ぐ手段がない、ってことか。
・・・つまり、「必至」をかけたほうが勝ちってこと?
そうとも言えません。「必至」をかけられた相手も1手余裕があります。つまり、連続王手で逆に相手を「詰み」に持っていければ勝ちとなるからです。
↓この形は、「詰めろ」でしょう?「必至」でしょうか?コメントお待ちしております。
まとめ
なんとなく詰み。必至。詰めろ。王手。ってわかっているつもりだったけれど、今回の記事でちゃんと整理できたよ!ありがとう!
そう言っていただけるとうれしいです。きっといままで以上に終盤をみるのが楽しくなっていると思います!
今後も詰み。必至。詰めろ。王手。について、追記していきます。詰み。必至。詰めろ。王手。について、あなたの「ココが知りたい。」「こんな話もあるよ!」をコメント欄にて、ぜひお知らせください。
最後まで読んでいただき有難うございました!
\ 楽しい記事がいっぱい! /