タイトル戦を見ていると「先手なので負けられない一番」とか解説の先生がよく言っているよね。つまり先手は有利ってことだよね。
そうですね。
トップ棋士の居飛車の先生の場合には特にその傾向が強いです。
じゃあ、みんな対局は先手のほうがいいよね。
どうやって先手・後手って決めているの?
「振り駒」を用いて先手・後手を決める場合が多いです。
・・・ということで、「振り駒」についての疑問と回答。バッチリまとめました。これで、棋戦を観るのがもっと楽しくなるはずです!
それ、うれしい!
いままでモヤモヤしていた「振り駒」の悩みが一気に解決するね。くわしく教えて!
おまかせください!
- 「振り駒」のやりかた。がバッチリわかります!
- 実際に「振り駒」を体験できます!
- 将棋を観るのがもっと楽しくなります!!
それでは始めていきましょう!
「振り駒」とは?
まずは「振り駒」を体験しよう。
あなたは上座の先生です!「歩」が3枚以上出たら「先手」。「と」が3枚以上出たら「後手」となります。
「振り駒」解説
振り駒(ふりごま)とは、将棋を指す際の先後(先手・後手)をランダムに決定する正式な方法で、盤上の歩兵を5枚取って振り混ぜて放る動作のこと。
引用元:wikipedia
棋士・女流棋士の対局はすべて振り駒で先手・後手を決めてるの?
いえ。
先手・後手があらかじめ決まっている対局も多くあります。
- タイトル戦の第1局と最終局以外
- 順位戦
タイトル戦の第1局と最終局以外?
どういうこと?
振り駒を行うのは基本第1局のみということです。
振り駒の結果第1局で先手となった棋士・女流棋士は奇数局で先手。偶数局で後手となります。
たとえば、五番勝負のタイトル戦であれば第1局、第3局が先手。
第2局、第4局が後手です。
・・・第5局はどうなるの?
あらためて振り駒を行います。
つまり、第1局で先手であっても第5局が先手になるとは限らない。ということです。
なるほど。
できるかぎり先手・後手。公平になる様に考えられているんだね!
振り駒の作法。
プロ棋戦での振り駒は記録係の方振り駒を行います。
上座に座っている先生の歩を5枚取り、
「◯◯先生(上座の先生)の振り歩先(ふりふせん)です」
と宣言して振り駒を行います。
「歩」が「と」より多く出たら上座の先生が先手です。
なるほど・・・。
駒がたった場合はどうなるの?
日本将棋連盟に以下の様に書かれています。
たった駒はノーカウント。ということですね。
- 振り駒をしたら、駒が立ってしまいました。その場合はどうすればいいのでしょうか。
-
日本将棋連盟対局規定では、
- 振った駒が重なったり、立った場合は、その駒を数えず残りの駒で決定する。
- 「歩」と「と金」が同数となった場合は、再度振り駒をする。
となっております。
引用元:日本将棋連盟
・・・ちなみに、先手。後手。どちらになるかって50%ずつなのかな?
はい。
2005年7月12日~2006年7月11日の1年間の1541局で、歩が多く出た局数は776(50.4%)、と金が多く出た局数は765(49.6%)という統計をとったこともあります。
「振り駒」をする前に、「と」と「歩」を交互にするのもルールなの?
ルールではありませんが、「振り駒」を行う方は「と」と「歩」を交互にして、できるだけ駒をシャカシャカ振り、パッと大きく宙に投げるのを意識されています。先手。後手。どちらになるか。人為的な部分を極力なくすためです。
まとめ
なるほど!振り駒。今回の記事でちゃんと整理できたよ!面白かった。ありがとう!
そう言っていただけるとうれしいです。きっといままで以上に棋戦をみるのが楽しくなっていると思います!
今後も振り駒。について、追記していきます。振り駒。について、あなたの「ココが知りたい。」「こんな話もあるよ!」をコメント欄にて、ぜひお知らせください。
最後まで読んでいただき有難うございました!
\ 楽しい記事がいっぱい! /