対局が終わったあと、感想戦ってあるよね。
なんのためにあるのかな?
対局者同士が、一局の勝敗のわかれめをお互いの考えなどを話し合いつつ、振り返るためにやられています。
感想戦にちなんだ面白いエピソード。たくさんありますよ!
へー!エピソードすごく気になる!
くわしく教えて!
おまかせください!
- 感想戦とはなにかがバッチリわかります!
- 感想戦の注目ポイントがバッチリわかります!
- 将棋を観るのがもっと楽しくなります!!
それでは始めていきましょう!
感想戦とは
あらためて。感想戦ってなにか教えて!
はい。
感想戦とは、対局がおわった後に、勝負の分かれ目となった手や、難しい局面での着手を両対局者を中心に検討する時間のことです。
感想戦(かんそうせん)とは、囲碁、将棋、チェス、麻雀などのゲームにおいて、対局終了後に、開始から終局まで、またはその一部を再現し、対局中の着手の善悪や、その局面における最善手などを検討することである。なお、「感想戦」は本来将棋用語であり、囲碁では通常「局後の検討」という言葉が使用されることが多い(NHK杯の司会者もそのような言い方をしている)。
引用元:wikipedia
プロの対局後にも、感想戦は行われますが、一般のプレイヤー同士の対局後にも感想戦はよく行われます。
囲碁・将棋においては、プロの公式戦では感想戦はほとんどの場合に行われ、アマチュアでも高段者、上級者の対局では感想戦が行われることが多い。感想戦を行うことによって、一局を客観的に見直すことができ、棋力の向上につながるためである。
引用元:wikipedia
いまよりもっと強くなりたいから感想戦をするんだね!
はい。
強くなりたいという思いもありますし、気になるところをお互い確認したいという思いもあると思います。
感想戦の注目ポイント
感想戦はどんなところが観るポイントなの?
対局したプロの先生同士が、着手の理由などを話されていらっしゃるので、将棋を指される方にとってはそれ自体がポイントです。
さらに、観戦するだけでも楽しめるポイントがあります。棋士の先生のお言葉を2つお借りして、注目ポイントを書かせていただきます。
感想戦は敗者のためにある
「感想戦は敗者のためにある」・・・。少し意外な言葉ね。
藤井聡太竜王・名人(王位・王座・棋王・王将・棋聖)が好きな言葉です。
この言葉をチェックしつつ、感想戦を観るのがオススメです。
感想戦に時間の制限はない。敗者が納得するまで続けるのが常だ。藤井新棋聖も敗戦の経験を幾度も重ね、そこで得たものを次につなげてきた。
引用元:朝日新聞記事
人間として、プロとして。対局に負けた悔しさが強いときもあると思います。ただ、成長する機会と思って向き合う。その時間が感想戦なのだとすると、「感想戦は敗者のためにある」という言葉。納得です。
将棋だけではなくて、人間としても強くなれそうだね・・・。
感想が「エグい」
感想が「エグい」!?
参考:渡辺明ブログ
↓香川愛生女流四段と渡辺明九段の対談。中学生で棋士デビューした方々について、中学生で棋士デビューした渡辺明九段のお話。大変興味深いです。
感想戦拒否のエピソード
感想戦拒否・・・?プロでもそういうことがあるの?
あります。
感想戦は本来プロの義務ではありません。
そして、感想戦拒否のエピソードにはファンが納得するエピソードも多くあります。
3例あげさせていただきます。
対戦相手としての矜持
1989年11月27日の第55期棋聖戦挑戦者決定戦で屋敷伸之に敗れて最年少タイトル挑戦を許した高橋道雄が「まずい将棋を指して、申し訳ありません」と言っただけで感想戦を行わなかった。
引用元:wikipedia
プロとしての矜持。プライド。悔しさ。
将棋ファンとしても、なにも言えなくなっちゃうね。
家族への想い
2017年6月20日の第30期竜王戦6組昇級者決定戦トーナメントで高野智史に敗れて引退対局となった加藤一二三が、投了直前に「今日は感想戦はなしで」と言って感想戦を行わなかった。加藤はこのことについて、早々に家族に報告したかったためとしている。
引用元:wikipedia
ご家族の支えがあって、棋士人生を全うできた。感謝の言葉を一番に家族に。それは周りがなんと言おうが絶対。ということだったそうです。
↓加藤一二三九段の当時のニュース報道です。いま振り返って見ると非常に複雑な気持ちとなります。
優しさと配慮
2020年7月6日の第79期B級2組順位戦2回戦で藤井聡太に敗れた橋本崇載が、「藤井君もハードスケジュールでしょうから。もうお開きにしたいと思います」と言って感想戦は行われなかった。藤井聡太は史上最年少タイトル獲得がかかる第61期王位戦七番勝負および第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の最中であった。多忙な対局スケジュールをこなす後輩棋士への橋本の配慮であった。
引用元:wikipedia
最後は、橋本崇載先生と藤井聡太竜王・名人(王位・王座・棋王・王将・棋聖)のお話です。
本当は橋本崇載先生も感想戦やりたかったかもしれませんね。
・・・。
感想戦無しでこんなに心が動かされるとは思わなかった。
まとめ
いままでは対局ばかり目が行ってたけど、感想戦。
すごく興味がわいてきたな。
はい!人間ドラマがいちばんつまっているところかもしれません。
今後も感想戦について、追記していきます。感想戦について、あなたの「ココが知りたい。」「こんな話もあるよ!」をコメント欄にて、ぜひお知らせください。
最後まで読んでいただき有難うございました!
\ 楽しい記事がいっぱい! /