将棋では「駒得」「駒損」って言葉。
よく出てくるじゃない。
あれよくわからないのよね。
・・・相手より多く駒を持っていれば「駒得」ってこと?
いえ。
必ずしも多く駒を持っている方が「駒得」しているとは限りません。
自分の持っているすべての駒の価値を足した値が相手より上の場合が「駒得」です。
・・・自分で説明しておいてなんですが、「駒得」「駒損」ってわかりにくいですよね。
ということで。
本記事で、駒得・駒損についてくわしくバッチリまとめました。各駒をお金に価値換算しているので、とってもわかりやすくなっています!
それ、うれしい!
「駒得」「駒損」がわかっていると絶対楽しいよね。くわしく教えて!
おまかせください!
- 駒得・駒損をお金に変えて理解できます!
- 駒得・駒損。の考え方が、バッチリわかります!
- 将棋を観るのがもっと楽しくなります!!
それでは始めていきましょう!
駒得・駒損。お金で考える。
駒の価値をお金に換算する方法は、いろいろあります。
今回は山口恵梨子女流三段の方法に従ってみていきましょう!
山口恵梨子女流三段の動画をまずチェックだね!
初期状態の駒の場合
初期状態。
駒が成っていない状態ってことかな?
はい!
将棋は「王」を取る(詰ませる)ゲームなので、「王」の価値は値段ではあらわせませんが、他の駒の値段は以下の表のとおりです。
順位 | 駒 | 値段 |
---|---|---|
1 | 「王」 | 命 |
2 | 「飛」 | ¥1,050 |
3 | 「角」 | ¥1,010 |
4 | 「金」 | ¥800 |
5 | 「銀」 | ¥750 |
6 | 「桂」 | ¥500 |
7 | 「香」 | ¥500 |
8 | 「歩」 | ¥10 |
なるほど・・・。
おもったより「飛」「角」と他の駒の差がない気もするな・・・。
成駒の場合
成駒の場合がこちらね!
はい!
動けるマス目が増えて、価値もあがっています。
順位 | 駒 | 値段 |
---|---|---|
1 | 「王」 | 命 |
2 | 「龍」 | ¥1,200(↑¥150UP) |
3 | 「馬」 | ¥1,100(↑¥90UP) |
4 | 「金」 | ¥800 |
5 | 「成銀」 | ¥800(↑¥50UP) |
6 | 「成桂」 | ¥800(↑¥300UP) |
7 | 「成香」 | ¥800(↑¥300UP) |
8 | 「と」 | ¥800(↑¥790UP) |
おぉおおおお。
「と」が¥10から¥800になってる・・・。
駒の損得。代表例。
と金攻め
と金攻めは言葉通り、「と金」で相手の陣地を攻撃する方法です。
こちらの「と」と相手の守り駒。たとえば「金」と交換する様な場合をイメージしてください。
あー!
そういうのよく見るね。
・・・でも、「と」は¥800。「金」も¥800。
なんか得してなくない?
たしかに一瞬そう思いますよね。
でも「と」は¥800ですが、「歩」は¥10です。
相手に取られた「と」は「歩」として使われます。
そうね。
・・・ん?っていうことは
¥10の「歩」と¥800の「金」を交換したってこと!?
めっちゃもうかってる!
すごくないですか?
これがと金攻めの威力です。
2枚替え
大駒1枚と金または銀2枚との交換を2枚替えといいます。
順位 | 駒 | 値段 |
---|---|---|
1 | 「王」 | 命 |
2 | 「飛」 | ¥1,050 |
3 | 「角」 | ¥1,010 |
4 | 「金」 | ¥800 |
5 | 「銀」 | ¥750 |
6 | 「桂」 | ¥500 |
7 | 「香」 | ¥500 |
8 | 「歩」 | ¥10 |
順位 | 駒 | 値段 |
---|---|---|
1 | 「王」 | 命 |
2 | 「龍」 | ¥1,200(↑¥150UP) |
3 | 「馬」 | ¥1,100(↑¥90UP) |
4 | 「金」 | ¥800 |
5 | 「成銀」 | ¥800(↑¥50UP) |
6 | 「成桂」 | ¥800(↑¥300UP) |
7 | 「成香」 | ¥800(↑¥300UP) |
8 | 「と」 | ¥800(↑¥790UP) |
いちばん価値のある大駒。「龍」が¥1,200。
金銀だと「銀」のほうが価値が低くて¥750。
・・・確かに「銀」2枚。¥750×2のほうが、「龍」。¥1,200より価値が高いね。なんか意外な気がするな。
駒得は裏切らない
「駒得は裏切らない」は森下卓九段の有名な言葉です。
「駒得は裏切らない」は森下卓九段の有名な言葉ですが、将棋で有利になる指標としてもっとわかりやすいのが駒を得することです。
相手の駒をタダで取れればもちろん駒得になりますが、銀と角の交換や、桂馬と金の交換など、自分の価値の低い駒と相手の価値の高い駒が交換になれば、それも駒得になります。
将棋にはいろいろな勝ち方がありますが、駒得に駒得を重ねて、徐々に戦力差を広げて勝つ方法は最も安全で基本的な勝ち方と言えます。
引用元:Amazon 「将棋 駒得の手筋(マイナビ将棋文庫)」説明
なるほど。
駒得をしてけば、形勢がよくなっていくっていうのが基本的な考え方なんだね。
まとめ
なるほど!駒得・駒損。今回の記事でちゃんと整理できたよ!面白かった。ありがとう!
そう言っていただけるとうれしいです。
「あと桂があれば詰む」などといった場合には「桂」の価値が「龍」より高くなる場合などもありますが、多くの場面で通用する考え方です。
きっといままで以上に将棋をみるのが楽しくなると思います!
今後も形勢判断第一歩。駒得・駒損。考え方。価値換算。について、追記していきます。形勢判断第一歩。駒得・駒損。考え方。価値換算。について、あなたの「ココが知りたい。」「こんな話もあるよ!」をコメント欄にて、ぜひお知らせください。
最後まで読んでいただき有難うございました!
\ 楽しい記事がいっぱい! /