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5人の中学生棋士と5つの将棋界の革命。歴史と未来の考察。

将棋考察
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将子ちゃん

「中学生棋士」って中学生のときに棋士になった先生のことよね。いままで何人いらっしゃるんだっけ?

将棋ポータル編集部

加藤一二三先生、谷川浩司先生羽生善治先生渡辺明先生藤井聡太先生の5人です。
今回、5人の中学生棋士と5つの将棋界の革命。歴史と未来の考察。についてまとめてみました!

将子ちゃん

いままで将棋界の歴史の話はあまりなかったね。「5人の中学生棋士と5つの将棋界の革命。歴史と未来の考察」。面白そう。くわしく教えて!

将棋ポータル編集部

おまかせください!

この記事を読むと
  • 中学生棋士が誕生した時代背景がバッチリわかります!
  • 中学生棋士が誕生したタイミングで将棋界でおきた革命5つがわかります!
  • 将棋を観るのがもっと楽しくなります!!

それでは始めていきましょう!

目次

中学生棋士が誕生した5つの時代

将棋ポータル編集部

ではまず、5人の中学生棋士が誕生した5つの時代についてみていきましょう!

将子ちゃん

あらためて歴史をみていく感じね。ワクワクする!

STEP
中学生棋士1人目:加藤一二三先生(1954年)

1954年のできごと

1954年は、加藤一二三先生が四段に昇段。記念すべき初の中学生棋士が誕生した年です。終戦から日本経済の復興が本格化した時期であり、神武景気の中にありました。加藤一二三先生は「神武以来(じんむこのかた)の天才」と言われていらっしゃいますが、神武景気の中だったこともニックネームの由来のひとつかもしれません。

文化的には、ヴェネツィア国際映画祭で黒澤明監督の『七人の侍』と溝口健二監督の『山椒大夫』の日本映画2作品が銀獅子賞を受賞しました。

1950年前後に、コンピューターが世界で初めて実用化されていますが、将棋の世界へのコンピューターの進出は、1967年の詰将棋を解くプログラムの誕生まで待つ必要があります。

1954年のタイトルホルダー

九段戦名人戦王位戦
※当時一般棋戦
王座戦
※当時一般棋戦
棋王戦叡王戦王将戦棋聖戦
塚田正夫大山康晴大山康晴大山康晴塚田正夫
全日本選手権(1948〜1955)→
九段戦(1950〜1961)→
十段戦(1962〜1987)→
竜王戦(1988〜)
棋王戦(1974〜)
1975年からタイトル戦
叡王戦(2015〜)
2017年からタイトル戦
棋聖戦(1962〜)
STEP
中学生棋士2人目:谷川浩司先生(1976年)

1976年のできごと

1976年は谷川浩司先生が四段に昇段。2人目の中学生棋士が誕生した年です。1人目の加藤一二三先生から21年経過しています。1976年は、日本列島改造計画のからみで、新幹線が日本全国で開通していきました。

文化面では、2016年まで40年にわたって連載されていた「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(こち亀)の連載が開始された年でもあります。

コンピューターの世界では、1975年に史上初の指し将棋プログラムが発表されています。この頃がコンピューター将棋の黎明期といえるかもしれません。

1976年のタイトルホルダー

十段戦名人戦王位戦王座戦
※当時一般棋戦
棋王戦叡王戦王将戦棋聖戦
中原誠中原誠中原誠中原誠加藤一二三中原誠前期:大山康晴
後期:大山康晴
全日本選手権(1948〜1955)→
九段戦(1950〜1961)→
十段戦(1962〜1987)→
竜王戦(1988〜)
叡王戦(2015〜)
2017年からタイトル戦
STEP
中学生棋士3人目:羽生善治先生(1985年)

1985年のできごと

1985年は羽生善治先生が四段に昇段。 3人目の中学生棋士が誕生した年です。2人目の谷川浩司先生から9年後の誕生となっています。1985年はバブル経済直前で、不景気な年でした。一方で、青函トンネルが貫通し、本州と北海道が陸路でつながれた記念すべきとしともなっています。

文化面では、宇宙飛行士第一期生が選ばれ日本の宇宙開発時代の幕開けの年でもあります。

コンピューターの世界では、1985年はファミリーコンピューターにて将棋ソフトがはじめて発売され、一般家庭にコンピューター将棋が流通した年となりました。

1985年のタイトルホルダー

十段戦名人戦王位戦王座戦棋王戦叡王戦王将戦棋聖戦
米長邦雄中原誠高橋道雄中原誠谷川浩司中村修前期:米長邦雄
後期:米長邦雄
全日本選手権(1948〜1955)→
九段戦(1950〜1961)→
十段戦(1962〜1987)→
竜王戦(1988〜)
叡王戦(2015〜)
2017年からタイトル戦
STEP
中学生棋士4人目:渡辺明先生(2000年)

2000年のできごと

2000年は渡辺明先生が四段に昇段。4人目の中学生棋士が誕生した年です。3人目の羽生善治先生から15年後の誕生となっています。2000年はITバブル崩壊の年。当時の「ITは無敵」という考えから、「必ずしもITは無敵ではない」と世の中の考え方が少しシフトした時期です。

文化面では、2000年はイチロー選手が、日本人野手初のメジャーリーガーとなった年となっています。

コンピューター将棋は2000年当時、すでにアマチュア三段ほどの棋力を持っていました。一方で、コンピューター将棋が、棋士と対等な棋力を将来もつことができるのか、懐疑的な考えをもつ方も多くいらっしゃる時代でもありました。

2000年のタイトルホルダー

竜王戦名人戦王位戦王座戦棋王戦叡王戦王将戦棋聖戦
藤井猛丸山忠久羽生善治羽生善治羽生善治羽生善治羽生善治
全日本選手権(1948〜1955)→
九段戦(1950〜1961)→
十段戦(1962〜1987)→
竜王戦(1988〜)
叡王戦(2015〜)
2017年からタイトル戦
STEP
中学生棋士5人目:藤井聡太先生(2016年)

2016年のできごと

2016年は藤井聡太先生が四段に昇段。5人目の中学生棋士が誕生した年です。4人目の渡辺明先生から16年後の誕生となっています。2016年は、イギリスのEU離脱があった年。

文化面では、TBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の「恋ダンス」が話題になった年です。

コンピューター将棋の世界では、第一期電王戦開催が開催され、棋士に勝利した年になります。現代の将棋とコンピューターのつきあい方が確立した年といえるのではないでしょうか。

2016年のタイトルホルダー

竜王戦名人戦王位戦王座戦棋王戦叡王戦
※当時一般棋戦
王将戦棋聖戦
渡辺明佐藤天彦羽生善治羽生善治渡辺明佐藤天彦久保利明羽生善治
全日本選手権(1948〜1955)→
九段戦(1950〜1961)→
十段戦(1962〜1987)→
竜王戦(1988〜)
叡王戦(2015〜)
2017年からタイトル戦

参考記事:wikipedia(コンピューター将棋)wikipedia(タイトルホルダー)

中学生棋士5人と将棋界の5つの革命

将棋ポータル編集部

つぎに5人の中学生棋士が誕生したタイミングでおきた将棋界の5つの革命についてみていきましょう!

将子ちゃん

ふむふむ・・・

加藤一二三先生が起こした将棋界の革命

加藤一二三先生が起こした将棋界の革命

読みの広さと深さ

百人を超す棋士と対局したが、天才と言い切れる棋士は加藤一二三九段ただひとりである。読みが広く深く、かつ正確であった。/対局後の感想戦では、こちらの手順まで、あらゆる変化をしっかり読み切っている。加藤さんの読み筋から抜け出せないものがあった。私は後年、十八歳の羽生善治五段と対局したが、十八歳の加藤さんは羽生に勝りこそすれ、けっして劣りはしない。

引用元:wikipedia二上達也『棋士』(2004年)
将棋ポータル編集部

二上達也先生は羽生善治先生の師匠。タイトル獲得多数の第一人者です。加藤一二三先生は、二上達也先生に「天才」「読みが広く深く、かつ正確」といわせた先生であり、読みで革命を起こしたと言えます。

谷川浩司先生が起こした将棋界の革命

谷川浩司先生が起こした将棋界の革命

光速のヨセ

他の棋士が思いつきにくい手順でたちまち敵の玉を寄せることから、「光速の寄せ」、「光速流」というキャッチフレーズが付いている。 森内俊之は、「終盤にスピード感覚を将棋に持ち込んだ」元祖とも言える存在であり、寄せの概念を変えたと評している。

引用元:wikipedia
将棋ポータル編集部

将棋は、対局相手の王を取れば勝ち。互角に近い形勢であればヨセで勝負が決まります。谷川浩司先生は中盤からヨセまでのスピードをいっきにあげて多数の勝利を重ねる、「光速のヨセ」革命をおこしました。

羽生善治先生が起こした将棋界の革命

羽生善治先生が起こした将棋界の革命

研究を隠さない

長年のライバルである森内俊之は、「彼の凄さは、周りのレベルも上げつつ、自分のレベルも上げるところにある。勝負の世界にいながら、周りとの差を広げることだけにこだわっていない」と語る。これと似た評価としては他に、観戦記者による「感想戦で羽生などは別の手順をすべて明らかにします。今後の対局もあるからバラすと損になるなどと考えない」などがある。

引用元:wikipedia
将棋ポータル編集部

将棋界初ともいわれる研究会。伝説の島研でお互い研鑽をかさねた、森内俊之先生羽生善治先生。その森内俊之先生からの「周りのレベルも上げつつ、自分のレベルも上げる」との羽生善治先生への評ほど、納得できるものはありません。

羽生善治先生は「研究を隠さない」という革命をおこしました。

渡辺明先生が起こした将棋界の革命

羽生善治先生が起こした将棋界の革命

徹底した準備

第21期竜王戦第6局の後手急戦矢倉(対羽生戦)の新手で一気に完勝した。羽生善治をして「渡辺将棋は、現代の若者らしく多くのデータの中から良質のものを選び出す能力が高い。棋譜、定跡、研究、手筋などあふれかえるほどの情報量をうまく質に転換できている。」といわしめた。

引用元:wikipedia
将棋ポータル編集部

羽生善治先生の「あふれかえるほどの情報量をうまく質に転換できている。」との評にあるとおり、情報から具体的な着手や戦略。対局前の準備。渡辺明先生は「徹底した準備」という革命をおこしました。

藤井聡太先生が起こした将棋界の革命

藤井聡太先生が起こした将棋界の革命

詰将棋

――棋士はどなたも『脳内将棋盤』を持っておられます。でも藤井先生は、あまり盤面を思い浮かべておられる感じではないと、以前、記事で拝見したのですが。

「はい」

――では、対局中はどんな感じで考えらおられるのですか? 棋譜で思考している?

「ん……それは、自分でもよくわからないというか。んー…………」

――盤は思い浮かべない?

「まあ、盤は(対局中は)目の前にあるわけですので」

――詰将棋を解くときなどはどうです?

「詰将棋は読みだけなので、盤面を思い浮かべるという感じでは……」

引用元:ニコニコニュース
将子ちゃん

・・・え?どういうこと?

将棋ポータル編集部

記者の方も当惑し、このインタビュー内容を行方尚史先生に質問されました。

――藤井先生は『詰将棋は読みだけなので、盤は必要ない』っておっしゃってるんですけど、その点はいかがですか?

行方「ああ。頭の盤で考えるってことですか」

――いえ。頭にも盤がないみたいで。

行方「え? 盤面を思い浮かべないってことなんですか?」

――あんまりいらないみたいです。盤は目の前にあるからって。詰将棋は読みだけなので、もっといらないみたいです。『読みだけ』ってどういう意味なんですか?

行方「でも、さすがに頭の中に盤は必要ですよね?」

――ですよね!? 普通は盤が必要だと思うんですよ。だから話が噛み合わなくて……行方先生は頭に盤を思い浮かべてますか?

行方「(詰将棋の問題の)盤面を焼き付けて、頭の中で動かして考えるって感じですけど……」

行方「私は今でも詰将棋をやってますし、今後、長く戦っていくために詰将棋のトレーニングは絶対必要だと思っていますが…………多分、藤井くんには何かがあるんだと思います」

引用元:ニコニコニュース
将子ちゃん

つまりトップ棋士であっても、藤井聡太先生の詰将棋の強さ、読みの速さの理由がはっきりとはわからないってことかな。

将棋ポータル編集部

そういうことだと思います。藤井聡太先生が時代を先取りした感覚をお持ちということなのでしょう。
藤井聡太先生は「詰将棋」という革命をおこしました。

今後中学生棋士は誕生するのか

将棋ポータル編集部

さいごに今後中学生棋士は誕生するのかについて予想していきましょう!

将子ちゃん

ふむふむ・・・

中学生棋士誕生の条件

中学生棋士となるには棋士を目指す同世代の中で、ずば抜けて強くなくてはいけません。棋士なるだけでもすごいという世界の中で、さらに強い必要があります。

すべての棋士となった先生は並外れた努力をされていらっしゃいます。ですので、中学生棋士となるためには、並外れた努力にプラスして「なにか」が必要です。

本記事であげさせていただいた加藤一二三先生、谷川浩司先生羽生善治先生渡辺明先生藤井聡太先生。5人の中学生棋士の先生たちは将棋界に革命をおこす「なにか」を持っているからこそ、中学生棋士となれたわけです。

将子ちゃん

なるほど。そうなのかもしれないね。

中学生棋士誕生のタイミング

未来予想として、6人目の中学生棋士となる先生はいつごろ誕生するのか。勝手ながら想像していきましょう。

加藤一二三先生、谷川浩司先生羽生善治先生渡辺明先生藤井聡太先生。5人の中学生棋士の先生たちは、おおまかに言えば15年周期くらいで、中学生棋士となられています。2016年の藤井聡太先生の次。2016年の15年後と考えて、2030年くらいに中学生棋士が誕生しているのかもと将棋ポータル編集部としては予想させていただきます。

将棋ポータル編集部

こちらは、正直単なる予想です。早い周期で中学生棋士が誕生すると将棋界がもっと盛りあがるかもしれませんので、ほんの少しだけ次の中学生棋士が誕生することを個人的には期待しています。

まとめ

将子ちゃん

中学生棋士5人の先生と、将棋界でおきた革命。今回の記事でちゃんと整理できたよ!面白かった。ありがとう!

将棋ポータル編集部

そう言っていただけるとうれしいです。きっといままで以上に将棋をみるのが楽しくなっていると思います!

今後も5人の中学生棋士と5つの将棋界の革命。歴史と未来の考察。について、追記していきます。5人の中学生棋士と5つの将棋界の革命。歴史と未来の考察。について、あなたの「ココが知りたい。」「こんな話もあるよ!」をコメント欄にて、ぜひお知らせください。

最後まで読んでいただき有難うございました!

\ 楽しい記事がいっぱい! /

将棋考察

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この記事を書いた人

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