
居飛車・振り飛車ってあるじゃない。
あれは、飛車を動かせば振り飛車ってことでいいのよね?



基本的にはそうです。
ちょうど今、飛車の位置と王様の囲いについてまとめているところでした。



あっ!それ興味ある。教えて!



おまかせください!
- どうすれば居飛車・振り飛車となるのかがバッチリわかります!
- 居飛車・振り飛車。それぞれの囲いがわかります!
- 将棋を観るのがもっと楽しくなります!!
それでは始めていきましょう!


そのままなら居飛車?飛車が動けば振り飛車?



飛車をヨコに動かさなければ居飛車。ヨコに動かせば振り飛車。ってことでいいんだよね?



基本的にはそうです。
ただし、飛車をヨコに動かしたとしても、中央より右の場合には居飛車に含める場合もあります。
居飛車(いびしゃ)は、将棋における戦法の二大分類の一つ。序盤において、初形で右翼にある大駒の飛車を定位置(先手は2筋、後手は8筋)のまま据えて戦うこと。これに対して序盤で飛車を中央より左に展開する指し方は振り飛車と呼ばれ、将棋における戦法は大きく分けてこの2つに分類される。
引用元:wikipedia
振り飛車(ふりびしゃ)は、将棋の二大戦法の一つ。序盤において、初形で右翼にある大駒の飛車を左翼へ展開するもの。この反対は居飛車で、飛車を右翼の定位置の筋のまま攻める。
引用元:wikipedia



うーん。確かに、これだけ見ると先手の場合。飛車を1筋、3,筋、4筋に動かしたのは居飛車なのか振り飛車なのかはっきりしないね。



そうですね。本記事では
・飛車を中央より右側にいる場合を居飛車
・中央含め左側にいる場合を振り飛車
ということにさせていただきます。
居飛車同士の場合(相居飛車)はどう囲う?
対する相手の指し方により、両対局者が共に居飛車を採用する相居飛車と、振り飛車を相手にする対振り飛車(対抗型)に大別される。
引用元:wikipedia



居飛車と振り飛車という分け方をするならば
居飛車x居飛車
居飛車x振り飛車
振り飛車x居飛車
振り飛車x振り飛車
4つのケースがあるということよね。



おっしゃるとおりです。
まずは、居飛車x居飛車の相居飛車について見ていきましょう。
居飛車x居飛車でも、その後に角交換・横歩取りなど様々に展開が変わってきます。それぞれの展開に応じて選択される囲いも変わります。
矢倉・角換わりの囲い
相掛かり・横歩取りの囲い
- 中住まい系統:中住まい、金開き、アヒル囲い、中原囲い、イチゴ囲い
- その他:カタ囲い


相手が振り飛車の場合(対抗型)はどう囲う?



つぎは、居飛車x振り飛車の場合ね。



はい。対抗型とよばれます。展開によって急戦と成ることもありますし、持久戦となることもありますが、それぞれの展開によって選択すべき囲いも変わってきます。
急戦
- 舟囲い系統:舟囲い(7九銀型・6八銀型・5七銀右型(菱囲い)・5七銀左型)、箱入り娘、セメント囲い、二枚囲い、elmo囲い(居飛車)、変形矢倉、居飛車金無双
持久戦
- 居飛車穴熊系統:穴熊(居飛車)、四枚穴熊(7八金型)、6七金型穴熊、田尻穴熊、松尾流穴熊、神吉流、史上最強の囲いビッグ4、銀冠穴熊(居飛車)
- 左美濃系統:左美濃、天守閣美濃8七玉型、四枚美濃、銀冠(居飛車)、米長玉銀冠、端美濃・串カツ囲い、角道不突・平美濃(2二玉型、3一玉型)
- 位取り系統:5筋位取り多伝囲い、6筋位取り金美濃、玉頭位取り銀立ち矢倉
- 中段玉系統:珍玉空中楼閣、四段端玉
- その他:ミレニアム囲い(カマクラ・カマボコ・トーチカとも)、地下鉄飛車
参考:wikipedia



お・・・覚えきれない。
振り飛車の場合はどう囲う?



つぎは、振り飛車の場合ね。



はい。振り飛車同士であっても、相手が居飛車であっても囲いとしては以下のものがよく選択されます。
- 美濃囲い系統:片美濃、金美濃、美濃、木村美濃、高美濃、銀冠、銀美濃、ダイヤモンド美濃
- 振り飛車穴熊系統:片穴熊(振り飛車)、穴熊(振り飛車)
- その他:振り飛車早囲い(壁囲い)、elmo囲い(振り飛車)、平目、金無双、銀冠穴熊(振り飛車)、右矢倉、風車
参考:wikipedia



こちらも多いね。
トップ棋士が好むのは居飛車?振り飛車?



居飛車と振り飛車。現在のトップ棋士はどちらで指すことが多いのかな?



2022年現在、B級1組およびA級所属の棋士が、振り飛車を選択する回数は、居飛車と比較すると少ないとは言えます。



居飛車のほうが強いってことなのかな?



なんとも言えません。過去にプロの棋戦で流行した戦型が現在通用しているかと言うとそんなこともありませんし、一方で過去のものとされた戦型が AI によって選択され、実戦でも復活したケースも少なくないからです。



あくまで現在は、居飛車のほうが多く指されているってだけで、将来はわからない。ってことね?



おっしゃるとおりです。
まとめ





なんか覚えるの大変だね。
でも、飛車の位置やその後の展開によってどの囲いを選択するのかを決める、ってことはわかったよ。



ありがとうございます。
さらに言えば、藤井聡太竜王・名人(王位・叡王・棋王・王将・棋聖)は居飛車で、王様を動かさずに勝ち切る将棋も多く指されており、もはや囲いといえるまでの準備をしているのかわかりません。将棋は今後も進化していくので、本記事の分類よりもより素敵な分類が出てくるかもしれません。
今後も将棋の戦法・囲いについて、追記していきます。将棋の戦法・囲いについて、あなたの「ココが知りたい。」「こんな話もあるよ!」をコメント欄にて、ぜひお知らせください。
最後まで読んでいただき有難うございました!
\ 楽しい記事がいっぱい! /