「中学生棋士」って中学生のときに棋士になった先生のことよね。いままで何人いらっしゃるんだっけ?
いままで将棋界の歴史の話はあまりなかったね。「5人の中学生棋士と5つの将棋界の革命。歴史と未来の考察」。面白そう。くわしく教えて!
おまかせください!
- 中学生棋士が誕生した時代背景がバッチリわかります!
- 中学生棋士が誕生したタイミングで将棋界でおきた革命5つがわかります!
- 将棋を観るのがもっと楽しくなります!!
それでは始めていきましょう!
中学生棋士が誕生した5つの時代
ではまず、5人の中学生棋士が誕生した5つの時代についてみていきましょう!
あらためて歴史をみていく感じね。ワクワクする!
1954年のできごと
1954年は、加藤一二三九段が四段に昇段。記念すべき初の中学生棋士が誕生した年です。終戦から日本経済の復興が本格化した時期であり、神武景気の中にありました。加藤一二三九段は「神武以来(じんむこのかた)の天才」と言われていらっしゃいますが、神武景気の中だったこともニックネームの由来のひとつかもしれません。
文化的には、ヴェネツィア国際映画祭で黒澤明監督の『七人の侍』と溝口健二監督の『山椒大夫』の日本映画2作品が銀獅子賞を受賞しました。
1950年前後に、コンピューターが世界で初めて実用化されていますが、将棋の世界へのコンピューターの進出は、1967年の詰将棋を解くプログラムの誕生まで待つ必要があります。
1954年のタイトルホルダー
2000年のできごと
2000年は渡辺明九段が四段に昇段。4人目の中学生棋士が誕生した年です。3人目の羽生善治九段から15年後の誕生となっています。2000年はITバブル崩壊の年。当時の「ITは無敵」という考えから、「必ずしもITは無敵ではない」と世の中の考え方が少しシフトした時期です。
文化面では、2000年はイチロー選手が、日本人野手初のメジャーリーガーとなった年となっています。
コンピューター将棋は2000年当時、すでにアマチュア三段ほどの棋力を持っていました。一方で、コンピューター将棋が、棋士と対等な棋力を将来もつことができるのか、懐疑的な考えをもつ方も多くいらっしゃる時代でもありました。
2000年のタイトルホルダー
参考記事:wikipedia(コンピューター将棋)、wikipedia(タイトルホルダー)
中学生棋士5人と将棋界の5つの革命
つぎに5人の中学生棋士が誕生したタイミングでおきた将棋界の5つの革命についてみていきましょう!
ふむふむ・・・
加藤一二三九段が起こした将棋界の革命
読みの広さと深さ
百人を超す棋士と対局したが、天才と言い切れる棋士は加藤一二三九段ただひとりである。読みが広く深く、かつ正確であった。/対局後の感想戦では、こちらの手順まで、あらゆる変化をしっかり読み切っている。加藤さんの読み筋から抜け出せないものがあった。私は後年、十八歳の羽生善治五段と対局したが、十八歳の加藤さんは羽生に勝りこそすれ、けっして劣りはしない。
引用元:wikipedia、二上達也『棋士』(2004年)
谷川浩司十七世名人が起こした将棋界の革命
光速のヨセ
他の棋士が思いつきにくい手順でたちまち敵の玉を寄せることから、「光速の寄せ」、「光速流」というキャッチフレーズが付いている。 森内俊之は、「終盤にスピード感覚を将棋に持ち込んだ」元祖とも言える存在であり、寄せの概念を変えたと評している。
引用元:wikipedia
将棋は、対局相手の王を取れば勝ち。互角に近い形勢であればヨセで勝負が決まります。谷川浩司十七世名人は中盤からヨセまでのスピードをいっきにあげて多数の勝利を重ねる、「光速のヨセ」革命をおこしました。
羽生善治九段が起こした将棋界の革命
研究を隠さない
長年のライバルである森内俊之は、「彼の凄さは、周りのレベルも上げつつ、自分のレベルも上げるところにある。勝負の世界にいながら、周りとの差を広げることだけにこだわっていない」と語る。これと似た評価としては他に、観戦記者による「感想戦で羽生などは別の手順をすべて明らかにします。今後の対局もあるからバラすと損になるなどと考えない」などがある。
引用元:wikipedia
渡辺明九段が起こした将棋界の革命
徹底した準備
第21期竜王戦第6局の後手急戦矢倉(対羽生戦)の新手で一気に完勝した。羽生善治をして「渡辺将棋は、現代の若者らしく多くのデータの中から良質のものを選び出す能力が高い。棋譜、定跡、研究、手筋などあふれかえるほどの情報量をうまく質に転換できている。」といわしめた。
引用元:wikipedia
藤井聡太竜王・名人(王位・王座・棋王・王将・棋聖)が起こした将棋界の革命
詰将棋
――棋士はどなたも『脳内将棋盤』を持っておられます。でも藤井先生は、あまり盤面を思い浮かべておられる感じではないと、以前、記事で拝見したのですが。
「はい」
――では、対局中はどんな感じで考えらおられるのですか? 棋譜で思考している?
「ん……それは、自分でもよくわからないというか。んー…………」
――盤は思い浮かべない?
「まあ、盤は(対局中は)目の前にあるわけですので」
――詰将棋を解くときなどはどうです?
「詰将棋は読みだけなので、盤面を思い浮かべるという感じでは……」
引用元:ニコニコニュース
・・・え?どういうこと?
――藤井先生は『詰将棋は読みだけなので、盤は必要ない』っておっしゃってるんですけど、その点はいかがですか?
行方「ああ。頭の盤で考えるってことですか」
――いえ。頭にも盤がないみたいで。
行方「え? 盤面を思い浮かべないってことなんですか?」
――あんまりいらないみたいです。盤は目の前にあるからって。詰将棋は読みだけなので、もっといらないみたいです。『読みだけ』ってどういう意味なんですか?
行方「でも、さすがに頭の中に盤は必要ですよね?」
――ですよね!? 普通は盤が必要だと思うんですよ。だから話が噛み合わなくて……行方先生は頭に盤を思い浮かべてますか?
行方「(詰将棋の問題の)盤面を焼き付けて、頭の中で動かして考えるって感じですけど……」
行方「私は今でも詰将棋をやってますし、今後、長く戦っていくために詰将棋のトレーニングは絶対必要だと思っていますが…………多分、藤井くんには何かがあるんだと思います」
引用元:ニコニコニュース
・・・つまりトップ棋士であっても、藤井聡太竜王・名人(王位・王座・棋王・王将・棋聖)の詰将棋の強さ、読みの速さの理由がはっきりとはわからないってことかな。
今後中学生棋士は誕生するのか
最後に今後中学生棋士は誕生するのかについて予想していきましょう!
予想・・・
どんな根拠で考えていくのかな。
中学生棋士誕生の条件
中学生棋士となるには棋士を目指す同世代の中で、ずば抜けて強くなくてはいけません。棋士なるだけでもすごいという世界の中で、さらに強い必要があります。
棋士となった先生はみんな「並外れた努力」をされていらっしゃいます。ですので、中学生棋士となるためには、「並外れた努力」にプラスして「なにか」が必要です。
本記事であげさせていただいた加藤一二三九段、谷川浩司十七世名人、羽生善治九段、渡辺明九段、藤井聡太竜王・名人(王位・王座・棋王・王将・棋聖)。5人の中学生棋士の先生たちは将棋界に革命をおこす「なにか」を持っているからこそ、中学生棋士となれたわけです。
なるほど。そうなのかもしれないね。
中学生棋士誕生のタイミング
未来予想として、6人目の中学生棋士となる先生はいつごろ誕生するのか。勝手ながら想像していきましょう。
加藤一二三九段、谷川浩司十七世名人、羽生善治九段、渡辺明九段、藤井聡太竜王・名人(王位・王座・棋王・王将・棋聖)。5人の中学生棋士の先生たちは、おおまかに言えば15年周期くらいで、中学生棋士となられています。2016年の藤井聡太竜王・名人(王位・王座・棋王・王将・棋聖)の次。2016年の15年後と考えて、2030年くらいに中学生棋士が誕生しているのかもと将棋ポータル編集部としては予想させていただきます。
こちらは、正直単なる予想です。早い周期で中学生棋士が誕生すると将棋界がもっと盛りあがるかもしれませんので、ほんの少しだけ次の中学生棋士が誕生することを個人的には期待しています。
まとめ
中学生棋士5人の先生と、将棋界でおきた革命。今回の記事でちゃんと整理できたよ!面白かった。ありがとう!
そう言っていただけるとうれしいです。きっといままで以上に将棋をみるのが楽しくなっていると思います!
今後も5人の中学生棋士と5つの将棋界の革命。歴史と未来の考察。について、追記していきます。5人の中学生棋士と5つの将棋界の革命。歴史と未来の考察。について、あなたの「ココが知りたい。」「こんな話もあるよ!」をコメント欄にて、ぜひお知らせください。
最後まで読んでいただき有難うございました!
\ 楽しい記事がいっぱい! /