そういえば、棋士や女流棋士には段位があるよね。
昇段するといいことあるのかな?
はい。たとえば棋士には序列がありますが、昇段することによって、序列をあげることができます。また一部棋戦には段位が高いことによるメリットがある場合もあります。
へー。知らない部分が多いな。
くわしく教えて!
おまかせください!
- 「棋士」、「女流棋士」の段位とはなにか、バッチリわかります!
- 段位が違うとなにが違うか、これもバッチリわかります!
- 将棋を観るのがもっと楽しくなります!!
それでは始めていきましょう!
段位とは
そもそも段位ってなに?
現在では、プロ棋士の肩書きの意味が大きいと思います。
棋士の名前の後ろに必ず肩書がつきますが、その優先順位は以下の通りとなります。
現役棋士の場合、優先順位は以下の通り。
1.竜王・名人 –竜王と名人を共に保持している場合
2.○○(竜王もしくは名人) – 竜王と名人のうちいずれか片方のみ保持している場合
3.○○・○○(保持タイトル名を序列順) – 竜王と名人を除くタイトルを、2つ以上保持している場合。また、略称として従来の「○(保持タイトル数)冠」の表記も用いられてもいるが、あくまでも略称に留まり、正式な形式ではない。
4.○○(タイトル名) – 竜王と名人を除くタイトルを、1つだけ保持している場合
5.永世称号 – 日本将棋連盟により現役中の呼称を認められた者、あるいは現役で満60歳を迎えた名誉王座のみ6.段位
引用元: wikipedia
はい!
棋士の昇段条件
棋士の昇段条件を教えて!
はい!
棋士の先生の昇段条件をまとめました。
昇段条件は大きく分けて
5種類あります。
昇進 | 勝利数 | タイトル挑戦 | タイトル獲得 | 竜王戦 | 順位戦 |
---|---|---|---|---|---|
九段昇進 | 八段昇段後 公式戦250勝 | タイトル3期獲得 | 竜王位2期獲得 | 名人位1期獲得 | |
八段昇進 | 七段昇段後 公式戦190勝 | タイトル2期獲得 | 竜王位1期獲得 | 順位戦A級昇級 | |
七段昇進 | 六段昇段後 公式戦150勝 | 竜王挑戦 | タイトル1期獲得 六段昇段後 全棋士参加棋戦優勝 | 竜王戦1組昇級 竜王ランキング戦連続昇級 または通算3回優勝 | 順位戦B級1組昇級 |
六段昇進 | 五段昇段後 公式戦120勝 | 五段昇段後 タイトル挑戦 | 五段昇段後 全棋士参加棋戦優勝 | 竜王戦2組昇級 竜王ランキング戦連続2回昇級 または通算3回優勝 | 順位戦B級2組昇級 |
五段昇進 | 公式戦100勝 | タイトル挑戦 | 全棋士参加棋戦優勝 | 竜王ランキング戦連続2回昇級 または通算3回優勝 | 順位戦C級1組昇級 |
タイトル獲得に含まれる棋戦は以下の8つになります。
全棋士参加棋戦に含まれる棋戦は以下の7つになります。
- 朝日杯将棋オープン戦
- 銀河戦
- NHK杯
- 将棋日本シリーズ
- 新人王戦
- YAMADAチャレンジ杯
- 加古川青流戦
女流棋士の昇段条件
次!
女流棋士の昇級・昇段条件を教えて!
はい!
女流棋士の先生の昇級・昇段条件をまとめました。
昇段条件は大きく分けて
- 勝利数
- タイトル挑戦
- タイトル獲得
- 棋戦戦績
- 女流順位戦戦績
5種類あります。
昇進 | 勝利数 | タイトル挑戦 | タイトル獲得 | 棋戦戦績 | 女流順位戦 |
---|---|---|---|---|---|
六段以上 昇進 | 抜群の成績と実績を 理事会で審議の上 決定することがある | ||||
五段昇進 | 女流四段昇段後 150勝 | タイトル7期 | |||
四段昇進 | 女流三段昇段後 120勝 | タイトル3期 | |||
三段昇進 | 女流二段昇段後 90勝 | タイトル1期 | |||
二段昇進 | 女流初段昇段後 60勝 | タイトル挑戦 | 女流順位戦A級入り | ||
初段昇進 | 女流1級昇級後の対局で、 年度成績指し分け以上(8勝以上) 女流1級昇級後50勝 | YAMADA女流チャレンジ杯優勝 | 清麗戦ベスト4 マイナビ女子オープンベスト4 女流王座戦ベスト4 女流名人リーグ入り 女流王位リーグ残留 霧島酒造杯女流王将戦ベスト4 倉敷藤花戦ベスト4 | 女流順位戦B級入り | |
1級昇進 | 女流2級昇級後の対局で、 年度成績指し分け以上(8勝以上) 女流2級昇級後30勝 | マイナビ女子オープン本戦入り 女流王座戦本戦入り 女流名人戦予選決勝進出 女流王位戦予選決勝進出 霧島酒造杯女流王将戦本戦入り 倉敷藤花戦ベスト8 YAMADA女流チャレンジ杯決勝進出 | 女流順位戦C級入り |
タイトル獲得に含まれる棋戦は以下の以下の8つになります。
段位があがるメリット
段位があがるメリットってなにがあるの?
以下の3つがあげられると思います。
- 段位別予選棋戦の本選トーナメント出場枠が増える
- 賞状をもらえる
- 指導料が上がる
段位別予選棋戦の本戦トーナメント出場枠にちついては、叡王戦が該当します。
第6期の本戦トーナメント出場者は、シード者4名(前期ベスト4以上)と段位別予選通過者12名(九段3名・八段3名・七段2名・六段2名・五段1名・四段1名)の計16名
引用元:wikipedia
ふーん。
そういえば、段位って下がることはないの?
一度あがった段位がさがることはありません。
棋士の序列
棋士の先生方が普段どこまで気にされていらっしゃるかはわかりませんが、棋士には序列があります。その序列を決めるルールの中に、段位も含まれています。
1.竜王または名人。竜王と名人が別人の場合、他に保持しているタイトル数が多い方。保持しているタイトル数が同じ場合は、より上位(契約金が多い方)のタイトルを保持している方。他にタイトルを保持していない場合、棋士番号の小さい方が上位。
引用元: wikipedia
2.タイトル保持者。保持タイトル数の多い方。保持しているタイトル数が同じ場合、より上位のタイトルを保持している方が上位。
3.永世称号資格者。永世称号資格を先に取得した方が上位。
4.上記以外。高段者が上位。同段位の場合、より早くその段位になった者が上位。
序列が違うとどうなるの?
対局では、上座下座がありますが、序列を意識して座る位置を考える場合も多い様です。また、日本将棋連盟の公式ホームページに掲載される順序が変わります。
まとめ
くわしく段位についてみてきたけど。・・・なんかモヤモヤするね。
たしかに、2022年現在。段位があがるメリットが多いとは言えません。将棋の伝統的な要素のひとつとも言えるかもしれませんね。
今後も段位について、追記していきます。段位について、あなたの「ココが知りたい。」「こんな話もあるよ!」をコメント欄にて、ぜひお知らせください。
最後まで読んでいただき有難うございました!
\ 楽しい記事がいっぱい! /