かじー。梶浦宏孝先生。師弟で目指す頂き。棋風と魅力。まとめ

梶浦宏孝七段は東京都新宿区のご出身です。

5歳のころ、お父様に教わり将棋を覚えます。・・・が13歳で奨励会に入会するまで、どこで将棋を指されていたのか調べられませんでした。分かり次第追記させていただきます。

そうですね・・・。梶浦宏孝七段は新宿区の中でも神楽坂にお住まいです。東京・将棋会館は、JR飯田橋駅まで出れば電車で1本でいけます。また、自転車でも全然通える距離です。東京・将棋会館の道場に行かれていても不思議はありませんね。

梶浦宏孝七段は、13歳で奨励会に入会されます。そして、鈴木大介九段に弟子入されます。ただ、第1回ABEMA師弟トーナメントの師匠サミットで鈴木大介九段がお話されていましたが、本当は鈴木大介九段としては「弟子をあまりとりたくなかった」とのことでした（笑）。

「弟子を取っても、自分の棋力があがるわけではないから。」とのことです。もちろん、場の笑いを狙っての発言の意味もあると思いますが、これは事実です。トップ棋士であっても弟子を取らない先生がいらっしゃるのは、これがひとつの理由かと思います。

とはいえ、鈴木大介九段としては、師匠である大内延介九段に育ててもらい棋士になれた。その「大内門下」という流れを受け継ぐのがひとつの師匠孝行である。という思いもあり、梶浦宏孝七段を弟子として取られます。

梶浦宏孝七段の奨励会突破は、師匠である、鈴木大介九段のマンツーマンの棋譜添削も大きな要因です。「梶浦宏孝七段が棋士になるまで、つぎの弟子は取らない」と宣言もされていらっしゃいましたので。

三段リーグ突破を決めた日は、師匠の鈴木大介九段は収録日。報告電話をできないことを気にしつつ、三段リーグ突破の祝勝会(同時昇段の青嶋未来六段と。)に参加されました。師匠の鈴木大介九段からお祝いの電話がかかってきたときにの嬉しそうなお写真が以下の参考記事に載っています。

勝負の世界では、常に勝者と敗者が出ます。
あまり「敗者も勝者だ」という意見は適切だとは思いませんが、第1回ABEMA師弟トーナメントに関しては、チーム鈴木。
鈴木大介九段と梶浦宏孝七段は「2組目の勝者」といえるのではないかと、私は思っております。

私が「2組目の勝者」と思う理由は2つあります。

1つ目の理由：
「弟子が勝負をわける1%の根性の経験ができた」
2つ目の理由：
「弟子の可能性を師匠が奪わなかった」

それぞれ見ていきましょう。

第1回ABEMA師弟トーナメント決勝。最終局。気迫のこもった畠山鎮八段の着手に引き寄せられる様に、自玉が詰む手を指してしまった梶浦宏孝七段。そのときのお話です。

落ち込む梶浦宏孝七段に
鈴木大介九段は「根性は勝負において1%しか価値がない。だけれど、上の戦い。厳しい戦いでは『絶対に負けたくない』という思いから出る、その1%の根性が勝敗を分ける。これからタイトルを目指す厳しい戦いをつづけていく上でいい経験ができた。」とお話になられました。貴重な経験を弟子である梶浦宏孝七段にさせることができた。

これが、私が「2組目の勝者」と思う1つ目の理由です。

第1回ABEMA師弟トーナメント決勝が終わった後のインタビューで、「師弟トーナメントで、決勝まで勝ち上がれなかった他の師匠たちは非常に落ち込んでいた。弟子の対局機会をうばってしまったことが本当にきつい。とおっしゃっていた。」とのお話を、鈴木大介九段と畠山鎮八段が「ほっ」としながらされていました。これがすべてだと思います。

「決勝まで勝ち上がり、弟子の可能性を師匠が奪わなかった」

これが、私が「2組目の勝者」と思う2つ目の理由です。